ただ痩せたいだけではもう手遅れ?目的を持って肥満を解消するには
進行した高度肥満の人が必ず成果を出せる減量手術について解説しましょう。
肥満は生物にとって大きな脅威です。
最近では人間に限らず、動物にも肥満が見られ問題視されていますが、肥満になるとまず外見的にマイナスの印象を与えてしまいます。
また、アメリカの研究によると、肥満の人は標準体重の人より10年は余命が短いと報告されているそうです。
肥満大国のアメリカにおいては、肥満を積極的に解消する減量手術を受ける人が多いとも言われています。そして日本でも、肥満の減量手術を受けられるようになりました。
なぜ肥満を解消しなければいけないのか…そこには、健康にかかわる大きな理由が存在します。
肥満は単に体重の増加だけでなく、合併症として高血圧や糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群、心疾患、肝臓障害など、さまざまな重い病気を起こすことがわかっているのです。
肥満を解消することでこのような合併症はかなり改善されますが、一般的なダイエットでいくら減量しても、95%の人がリバウンドして再び体重の増加が見られると言います。
そのため、根本から摂取エネルギーを減少させる積極的な解決法である減量手術を選択する人も増えているのです。
通常、減量手術を受ける条件として、日本肥満症治療学会のガイドラインが採用されています。
したがって減量手術には、脂肪吸引や脂肪溶解注射は含まれていません。
しかし肥満の原因である脂肪を直接的に減少させる手段として、これらの方法はとても有効な方法なのです。
減量手術の基本は、摂取カロリーを制限することです。手術では目的を2つに絞って行われています。
そこで日本国内では、4つの手術法が採用されています。
これらの減量手術を受けると、死亡率が格段に減少することがアメリカのデータによって報告されています。なかでも糖尿病や心疾患への効果は非常に大きいとされています。
日本でもこれまでの手術において、胃バイパス術では体重の減量率が60%以上、スリーブ胃切除術で55%以上と大きな成果をあげているそう。
さらに肥満による合併症への効果を見ても、多くの症例で血圧や脂質異常症、糖尿病などの疾患が治癒または改善したという結果が出ています。
それだけでなく、体重が軽くなったことによって動きやすくなった、仕事の能率が上がった、何事にも前向きになったなど生活の質自体が向上したとの調査結果も報告されているのです。
非常に大きな成果をもたらす減量手術ですが、体にメスを入れる大掛かりな外科手術であることは否めません。そして、そこには必ずリスクを伴うことを知っておくことが大切です。
減量手術は、重い肥満の人に対して行われることを前提としています。
しかし本来あるべき体の機能を人為的に低下させる方法であり、必ずしもそれが最良の策とはいえません。あくまでも、食事療法や運動療法、薬物療法による改善を目指すのが「肥満治療の基本」であることに変わりないのです。
専門家の指導の下に適切にこれらの方法を行えば、ほとんどの人に減量効果が期待できます。
体に積極的に負担をかけてしまう減量手術は、どうしても成果が上がらない高度肥満の人の最終手段として考えておくことをおすすめします。
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