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投薬療法

肥満治療に使われる投薬療法とはどんな治療法かをわかりやすく解説しましょう。

投薬療法とはどんなものか

肥満の治療に使用される薬は、抗肥満薬です。肥満の予防や抑制に効果があるとされる薬で、ダイエット薬と呼ばれることもあります。

以下に、主に使用される薬をピックアップしました。

マジンドール(商品名:サノレックス)

食欲抑制剤。主にBMI35以上の、重度の肥満の人に処方されます。脳に働きかけて満腹中枢を刺激し、食欲を抑えてくれます。

ただし3ヶ月を限度として、食事療法や運動療法との併用が原則とされています。医師による処方が必要で、条件を満たされれば保険が適用されます。

ゼニカル・オルリスタット

脂肪吸収阻害薬(消化管リパーゼ阻害薬)。FDA(アメリカ食品医薬局)の認可を得たダイエット薬です。

脂肪の分解吸収を促すリパーゼという酵素を抑制して、1回の食事で摂取した脂肪の3割を排泄させる働きがあります。使用には医師の処方が必要とされます。

脂溶性ビタミンの不足が起こりやすいため、サプリなどで補充する必要があります。保険適用はなく、自費となります。

最近では個人輸入によって使用する人も増えていますが、副作用や依存症の心配もあるため、安易に使うのは避けましょう。

メトフォルミン

糖尿病薬。食欲を抑制する作用があり、肥満糖尿病の人に効果的だと言われています。

防風通聖散

漢方薬(肥満解消効果有り!)。

天然由来の防風・黄芩・大黄・芒硝・麻黄・石膏・白朮・荊芥・連翹・桔梗・山梔子・芍薬・当帰・川芎・薄荷・滑石・生姜・甘草を配合。

太りやすい体質を改善すると言われています。

メリディア

個人輸入などで知られる薬。食欲を抑える効果のある抗うつ剤です。

日本ではまだ販売されていないため、使用の際には医師に確認するようにしましょう。

肥満治療薬のメリットやデメリット

肥満に効果があるとされる抗肥満薬には、知っておくべきメリットやデメリットがあります。

これらをきちんと理解したうえで使用しなければ、適切な効果は期待できません。

メリット

  • 医師が適切な薬を処方してくれる
  • 神経に作用するので確実に食欲を抑制するなどの効果が得られる
  • 運動などと併用すると効率的に痩せられる
  • 薬の力で抑制するので我慢しなくてもよい

デメリット

  • 薬によってはアルコールと併用すると強い副作用がみられる
  • 特定の薬と併用すると想定外の副作用が表れることがある
  • 妊娠中や授乳中をはじめとして使用できない病気がある
  • 副作用が予想される
  • 医師の処方のもとに服用する必要がある

薬物療法の注意

薬を使って肥満を解消する方法は効果的ではあるものの、飲むだけで痩せるという考え方は正しいとは言えません。

確かに食欲を抑えたり、脂肪の吸収を阻害するなどの効果はありますが、あくまでも補助的に使用するもの。肥満治療の基本は食事療法と運動療法だということを忘れてはいけません。

また、副作用や持病によっては服用できない場合もありますので、必ず医師の指導の下に使用することが大切。最近では個人輸入などによって海外から自分で購入する人も増えていますが、実は危険な行為なのです。

肥満の治療に薬物を使用する場合は、肥満外来で医師の指導を受けながら使うことが、最も安全で効果的だといえるでしょう。