肥満外来でできること

肥満外来で受けられる肥満治療にはどんな種類があるのかを紹介します。

肥満外来でできる治療とは

肥満外来で受けられる治療は、カウンセリングや検査によって、その人に最適な治療が選択されます。治療法は、生活習慣やストレスの度合い、健康状態などさまざまな条件に基づいて決定されているのです。

中には、これまで自己流ダイエットでも実践してきた、食事制限や運動などを取り入れた方法が含まれているかもしれません。

ただし、肥満外来は肥満の専門家が管理をしています。そのため、医療を通してそれぞれの人に最も適したダイエットプログラムを作成し、最短かつ最良のダイエットを提案してくれると言えるのです。

肥満外来の治療の種類

まずは肥満外来で行っている治療の種類を知っておきましょう。

カウンセリングに基づく治療

• 食事療法
  栄養士の食事指導のもと、バランスを考えながら健康的に摂取カロリーを制限する
• 運動療法
  有酸素運動などを取り入れて消費カロリーを増加させる
• 行動療法
  生活習慣や行動、食生活などを記録し見直すことで太りやすい生活習慣の改善を図る

医療行為による治療

• 薬物療法
  食欲を抑える薬やダイエットに適した漢方薬などを用いて、脂肪の蓄積を阻害し燃焼を促す
• 減量手術
  高度の肥満や肥満による健康障害のある人に対して、食べる量や栄養の吸収を抑制するための外科手術を行う
• 美容外科治療
  脂肪吸引や脂肪溶解注射など、脂肪を直接的に取り除いたり排出させる

このように肥満外来で受けられる治療には、いくつもの方法があるのです。

中でも、特に無理なく高い効果が得られるのは、食事療法と薬物療法だと言われています。

これまで自己流で食事制限をしてきた人たちは、「食事によるダイエットは効果がなくリバウンドしやすい」と考えがちでしょう。しかし、ダイエットの基本は摂取カロリーを減らすことにあります。

実は食事療法は。専門家によって正しく行えば、とても楽に、そして健康的に効率よく痩せられる方法なのです。

つまり、「食事療法はツライ」と考えている人は、おそらく間違ったやり方をしていることが予想できます。

また、食欲を抑える食欲抑制剤などの薬物の活用は、以前から肥満大国アメリカなどでは積極的に行われてきました。こういった薬を使った治療は、意識しなくても食欲が抑えられるため、高い効果が得られるのです。

肥満外来はこういった最適な治療法を提供してくれます。

忘れてはいけない心のケア

肥満はストレスと大きなつながりを持っています。また、ストレスだけでなくうつ病にも関係があると言われているのです。

肥満になると「やる気が起きない」「人に会いたくない」といった思考に捉われるようになります。また、逆にストレスによって過食に陥るケースもよく見られます。

また、いざダイエットを始めても、食事制限やつらい運動の苦しさなどによるストレスが待ち受けているもの。「我慢しなければ」「がんばらなければ」という自分に課せられた使命に心が折れそうになった時、一人のつらさを思い知るものです。そんな時、そっと支えてくれる人がいればきっと乗り越えられるはずですね。

肥満外来では、そんな心のストレスのケアを忘れていません。つらさや苦しさから脱却をした「苦しくないダイエット」で楽に確実に痩せられることを目的に、肥満の人を救うための治療を行っています。