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外科手術

肥満解消法の中でも、特に高度の肥満を対象とする確実な減量法・外科手術について解説します。

肥満外来の減量手術とは

肥満解消方法の最終手段・減量手術とは、肥満の原因となるカロリー摂取を抑制することを目的とした外科的な手術によって、永続的に確実な効果を得られる方法です。

肥満を治療する方法の最も基本的なものとしては、食事療法・運動療法・投薬療法などがあります。

これらの方法を上手に活用することで確かに体重は減りますが、ただ減らすだけでは肥満治療とはいえません。

永続的に落とした体重を維持しなければ、再び肥満によるさまざまな健康障害との戦いが始まってしまうわけです。

そのため、物理的な抑制をもたらす減量手術は、永続的な効果を与えることができるのです。

減量手術の主な目的には、食事の量を抑制すること・場合によっては栄養の吸収を抑制することにあります。

実質的な体へのアプローチが行われることから、減量手術を受ける人には以下のような条件が設けられています。

  • BMIが35以上の人(保険適用で受けられる手術があります)
  • BMIが32以上で肥満が原因の糖尿病・高血圧・高脂血症・睡眠時無呼吸症候群などの病気がある人

ちなみに、美容外科などで行われている脂肪吸引は減量手術には含まれていません。

減量手術の種類とは

減量手術は日本肥満症治療学会のガイドラインに基づいて行われています。

手術には、

  • 食事制限を目的としたもの
  • 食事制限+栄養吸収制限の両方を目的としたもの

の2つのタイプがありそれぞれの患者の状態に合わせた方法を選択します。

具体的には次のような手術があります。

食事制限を目的としたもの

腹腔鏡下スリープ状胃切除術

胃を部分的に切除してバナナような形に細長く整形して容量を100ml程度にする方法。

腹腔鏡下調節性胃バンディング

シリコンのバンドで胃の上部を縛って30ml程度に分割する方法。

食事制限と栄養吸収制限を目的としたもの

腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術

世界的に行われている手術。容量30ml程度の胃の一部を小腸につないでその部分のみで栄養活動を行う手術。使わない部分の胃はそのまま体内に残される。

腹腔鏡下スリープ・バイパス術

胃の一部を取り除き容量100~150ml程度のバナナ状の細長い胃を作り小腸と繋ぎ合わせる手術。

減量手術のメリット・デメリット

減量手術にはそれぞれにメリットやデメリットがあります。

腹腔鏡下スリープ状胃切除術

メリット

  • 手術の時間が比較的短い
  • 合併症の可能性が比較的低い
  • 超高度肥満の人・軽度の糖尿病の人に効果がある

デメリット

  • 長期的な成果がまだわからない
  • バイパス手術よりリバウンド率が高い
  • 重度の糖尿病の人への効果はあまり期待できない
  • 合併症が長期化する
  • 食道に問題のある人は受けられない
  • 重篤な合併症や命にかかわるリスクがある

腹腔鏡下調節性胃バンディング

メリット

  • 術後間もない時期ならバンドを緩められる(妊娠など)
  • 運動や食事などの指示を守れる人なら効果がかなり期待できる

デメリット

  • バンドは調整が必要なので手術をしたクリニックに通える人のみ受けられる
  • 重度の肥満の人には向いていない
  • 肥満が原因の病気への効果は薄い
  • 再手術が必要になることがある
  • 重篤な合併症や命にかかわるリスクがある

腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術

メリット

  • BMI35以上の幅広い人に対応している
  • 劇的に体重が減少する
  • 肥満による病気の治癒率が非常に高い
  • 消化器ホルモンの分泌が改善するため糖尿病が劇的に良くなる
  • 世界で最も採用されていて長期的経過がわかっている

デメリット

  • 手術が複雑で時間がかかる
  • 体内に残した胃の検査がしにくい
  • ピロリ菌などがんのリスクのある人には不向き
  • サプリメントなどで栄養の補充をきちんと継続して行う必要がある
  • 重篤な合併症や命にかかわるリスクがある

腹腔鏡下スリープ・バイパス術

メリット

  • 劇的な体重の減少が見込める
  • 術後の胃の検査が可能
  • 糖尿病が高い確率で改善する

デメリット

  • 手術が複雑で時間がかかる
  • サプリメントなどの栄養の補充を確実に継続的にする必要がある
  • 重篤な合併症や命にかかわるリスクがある

それぞれの術式にはメリットとデメリットがあります。また術後の日常生活への復帰には数週間が必要であることや合併症の可能性なども理解したうえで最終的に最も適した術式を選択することをお勧めします。手術は信頼できるクリニックを選ぶことも大切なことです。